ポケットコイルマットレスってデメリットが多いんですか?
デメリットは大きく5つあるぞ!
ちょっとした睡眠で体力を回復させるのって難しいし、ベッドが体に合わないと首や腰が痛くなることもありますよね?
そんなあなたにおススメなのが、ポケットコイルマットレスです。
ポケットコイルは市場で最も多く流通しており、体の形状にあわせて体重を受け止めてくれるので、ちょっとした時間でもストレスなく眠りにつくことができます。
また、ポケットコイルマットレスは一つ一つ不織布で包まれた金属コイルによって体を支えるマットレスであり、次のようなデメリットを有しています。
ポケットコイルマットレスのデメリット
ボンネルコイルマットレスとの比較
- 通気性が悪い
- マットレスが沈むため腰痛持ちには不適
低反発・高反発マットレスとの比較
- 重くて移動させるのが大変
一般的なマットレスとの比較
- 価格が高め
- フォームの品質が劣る場合、快適性が劣る
以上のようなデメリットを軽減するため各メーカーは表面のウレタンや構造を工夫し、快適性を向上させています。
では購入前に何を確認すべきか。それは「あなたにとってマットレスが快適か否か」です。
特に寝返りの打ちやすさ、表面のフォームのは感触、腰の負担にならないかといった点を確認しましょう。
このようなポイントは日々の仕事や家事の疲労の効率的な回復や首や腰の負担の軽減に大きく影響します。
本記事で少しでもポケットコイルマットレスについてご理解頂き、ちょっとした時間の睡眠でも疲労が回復するマットレス選びの参考になれば幸いです!
ポケットコイルマットレスの5つのデメリット
ポケットコイルマットレスにはどんなデメリットがあるの?
大きく5つのデメリットがあるぞ!
ポケットコイルマットレスは体圧分散やフィット感に優れる構造ゆえ、次のようなデメリットを有しています。
ポケットコイルマットレスのデメリット
ボンネルコイルマットレスとの比較
一般的なマットレスとの比較
低反発・高反発マットレスとの比較
以下、ポケットコイルマットレスのデメリットについて解説します。
デメリット1:通気性に劣る
通気性が悪いとどうなるの?
カビやダニが発生したり、熱がこもって寝心地が悪くなったりするぞ!
通気性が悪いとベットマット内部にカビやダニが発生するリスクが高まります。
人生の3分の1に値する睡眠時間をダニやカビに晒されるのは嫌ですよね?
ポケットコイルマットレスは、コイルを一つずつ不織布で包んでいるため、ボンネルコイルマットレスと比べると通気性が劣ってしまうのです。
この対策として各社メーカーは、マットレスの側面をメッシュ構造にして可能な限り通気性を上げたり、ベンチレーションを取り付けて湿気の排出をしやすくするなど工夫しています。
デメリット2:重量が重く移動させるのに難あり
ポケットマットレスはどれくらい重いの?
平均的な重さはシングルサイズで20kg前後だぞ!
ポケットコイルマットレスには丈夫な鋼鉄製コイルが多数組み込まれているため、ウレタン性のマットレスと比較すると重くなります。
重量があるとマットレスを長持ちさせるために行うローテーションがしづらかったり、搬入時や引っ越し時の移動が大変になります。
ただし、ベッドマットが重いということは、それだけ丈夫なコイルがあなたの体を支えてくれるということ。
耐久性と重さは比例関係になるため、マットレスを長持ちさせたいのなら、ある程度重さのデメリットは目をつぶらないといけないかもしれません。
デメリット3:価格が高め
ポケットコイルはどれくらい高いの?
ボンネルコイルと比べると10%~20%高くなるぞ!
構造上ポケットコイルはボンネルコイルよりも材料が多いため価格が高くなる傾向があります。
価格は1万円台~20万円台、またそれ以上と幅広く、コイル数、表面の素材、コイルの綿種等によって価格が変わってきます。
他方、ウレタン製マットレスの寿命は7年程度のところ、コイル式のマットレスは10年以上使用できます。
1.4倍程度ポケットコイルマットレスのほうが寿命が高いことを踏まえて、価格を比較するとよいでしょう。
ボンネルコイルとポケットコイル、どっちが長持ちする?
一般的にはボンネルコイルだぞ!
ボンネルコイルマットレスは面で力を支える一方、ポケットコイルは点で力を支える構造となっています。
このため、ポケットコイルマットレスは特定の部分に偏った圧力がかかることで、コイルがヘタりやすいデメリットを有しています。
ポケットコイルマットレスのコイルのヘタリ対策として定期的なローテーションが必要です。
ローテーションとは?
ローテーションとは、マットレスの寿命を延ばすために行われるメンテナンスの一つです。ローテーションは、マットレスの側面や頭部と足部を入れ替えることで、均等に使い込むことを意味します。
ポケットコイルマットレスの寿命を長くするためには、偏ったヘタリを防ぐためのローテションが必要になるのです。
デメリット4:マットレスが沈み込むため腰痛持ちには不適
なんで腰痛がある人には向かないの?
ポケットコイルマットレスは一般的に柔らかめで、柔らかいと寝返りが打ちづらくなるんだ。
仕事の疲労やパフォーマンスを上げるため、良質な睡眠をとりたいのに、痛みが生じたり、痛みが悪化するのは嫌ですよね。
マットレスが柔らかいと、寝返りが打ちづらくなる結果、寝返りの回数が少なくなり、腰や首が痛くなってしまうことがあります。
一般的にポケットコイルマットレスは、低反発/高反発マットレスよりもやや硬め、ボンネルコイルマットレスよりも柔らかめであるため、腰痛持ちの方には不向きです。
また、前述のとおりポケットコイルマットレスの場合、特定のコイルに偏った力が加わり続けることで、コイルがヘタリやすい特徴があります。
デメリット5:表面のフォームの品質が劣る場合、快適性が低下
表面のフォームって何?
ベットマットの表面に使われているクッション材のことだ!
各メーカーは表面のフォームによってポケットコイルマットレスのデメリットである柔らかさを軽減しています。
したがってポケットコイルマットレスの良し悪しは表面のフォームが左右すると言っても過言ではありません。
でもホテルのベッドに入った瞬間の気持ちよさってなかなか再現できないですよね?
ホテルで使用されているベッドのほとんどがメジャーなポケットコイルマットレスですが、各メーカーは表面を特別な仕様にすることで快適性をアップさせ差別化を図っています。
ポケットコイルマットレスの表面は肌触りやクッション性を高めるため、ウレタンフォームや綿を層状にあしらっています。
フォームの品質が低いと、寝心地が不快に感じたり、体圧分散できなかったり、最悪の場合、痛みにつながるため注意して下さい。
ポケットコイルマットレスを上手に活用する方法
ポケットコイルマットレスのデメリットを克服する方法はありますか?
あるぞ!ポケットコイルマットレスを上手に活用する方法を解説するぞ!
ポケットコイルマットレス身体にフィットした体圧分散が可能なマットレスであり、寝心地とサポート性に優れていますが、前述のとおりのデメリットを有しています。
しかし、ポケットコイルマットレスは日本で最も流通しているマットレスの一つであり、デメリットを軽減させる方法が確立されています。
ポケットコイルマットレスのデメリットを軽減させ上手に活用する方法は次のとおりです。
ポケットマットレスを上手に活用する方法
【豆知識】ポケットコイルマットレス以外の特徴
マットレスの種類 | クッション材 | 寝心地 | 特徴 |
---|---|---|---|
ボンネルコイルマットレス | 連結されたコイル | 硬め | ・軋み音がする ・横揺れがする ・耐久性に優れる |
ラテックスマットレス | ラッテクス(ゴム) | 高反発、やや硬め | ・特有の臭いがする ・重い ・天然100%は良質 |
低反発マットレス | ウレタン | 柔らかめ | ・通気性悪い ・劣化が早い ・洗えない |
高反発マットレス | ウレタン | やや柔らかめ | ・通気性悪い ・劣化が早い ・洗えない |
マットレスの種類 | クッション材 | 寝心地 | 特徴 |
---|---|---|---|
ボンネルコイルマットレス | 連結されたコイル | 硬め | ・軋み音がする ・横揺れがする ・耐久性に優れる |
ラテックスマットレス | ラッテクス(ゴム) | 高反発、やや硬め | ・特有の臭いがする ・重い ・人工は耐久性に劣る |
低反発マットレス | ウレタン | 柔らかめ | ・通気性悪い ・劣化が早い ・洗えない |
高反発マットレス | ウレタン | やや柔らかめ |
【画像出典】
ボンネルコイルマットレス:https://www.amazon.co.jp/-/en/MSSBNT-Bonnell-Mattress-Double-Thickness/dp/B08433GF8W?th=1
ラテックスマットレス:https://www.heveya.hk/blogs/articles/103744966-reasons-why-a-latex-mattress-is-the-best
【豆知識】ポケットコイルマットレスが使用されているホテルについて
帝国ホテルで使用されている高品質のマットレスもポケットコイルマットレスです。他にも数多くのホテルが採用しています。
- 帝国ホテル
- エクセルホテル
- インターコンチネンタルホテル
- 京急EXイン
- JR日本ホテルメッツ
- ホテルヴィラフォンテーヌ
- 東京マリオットホテル
- 東京プリンスホテル
以下、ポケットマットレスの特徴について解説します。
使用法1:交互配列のポケットコイルマットレスを使用する!
ポケットコイルマットレスは他のコイルが独立しているため点で力を受けることができ、体の形状にフィットした寝心地を生み出しています。
しかし、人によっては柔らかすぎる印象をもつ場合もあります。これを克服する製法が交互配列です。
ポケットコイルマットレスのコイルの配列方法には並行配列と交互配列の2種類があり、交互配列のほうがやや硬い寝心地となっています。
交互配列とすることで適度な硬さを保つことができ、背骨が真っ直ぐに伸びた状態を保つことができます。これにより腰等の負担を軽減することが可能です。
使用法2:トッパーを活用する!
ポケットコイルマットレスは費用が高めな分、表面の生地や詰め物の品質でバランスをとっているために品質が劣る可能性があります。
また、ポケットコイルが劣化することで沈み込み量が大きくなってしまうこともあります。
生地や詰め物の品質の補完やコイルの沈み込みが気になる場合は、トッパーを使用することで微調整するようにしましょう。
また、表面の触り心地や湿気が気になる場合は吸湿性・発散性の優れるシーツを活用することもオススメです。
使用法3:定期的なローテーションとクリーニング
せっかくマットレスを新調するなら、できるだけ長く使用したいですよね?
マットレスは長年使用するとコイルのバネやウレタンがヘタッってくるため反発力が減少します。そのヘタリ具合はマットレスの材質によって変わってきます。
ポケットコイルマットレスはボンネルコイルマットレスよりも、ヘタリやすいためローテーションが必要です!
ローテーションとは、特定のコイルに圧力が気から続けることによるバネ力の劣化を防ぐため、マットレスを上下裏表をひっくり返して使うことを意味します。
加えて、コイル系マットレスは低反発や高反発のウレタンマットレスと異なりクリーニングすることが可能です。クリーニングによりマットレスを清潔に保つことでき、長く使用することができるのです。
以上のように、ポケットコイルマットレスは費用が高いため、少しでも長く使用できるよう定期的にローテーションやクリーニングをして使いましょう。
低反発・高反発がクリーニングできない理由
低反発/高反発マットレスはウレタンフォームで作られており、水分を発散しづらく熱に弱いため、クリーニングできません。
低反発・高反発がクリーニングできない理由
低反発/高反発マットレスはウレタンフォームで作られており、水分を発散しづらく熱に弱いため、クリーニングできません。
ポケットコイルマットレスを購入する前に確認すべき4つのこと
ポケットコイルマットレスの購入前に確認すべきことを教えて
大きく4つあるぞ!
ポケットコイルマットレスの購入前に確認すること
ポケットコイルマットレスの購入前に確認すること
確認すべきこと1:寝心地のよさ(寝返りのしやすさ)
どうやって寝返りのしやすさを確認すればいいですか?
実際に店舗や展示会で確認するのがいいぞ!
硬めのマットレスは一般的に寝返りがしやすいです。
一方、柔らかめのポケットコイルマットレスでも、表面のフォームによって硬めに調整されている場合があるため、スペックだけでは寝返りの良さは判断できません。
寝返りのしやすさは、できる限り直接確認して下さい。どうしても無理な場合はネットのレビューを見るとよいでしょう。
特に腰痛に痛みを感じている方はマットレスが柔らかすぎると腰の負担になるため、直接試すようにして下さい。
直接、見に行けない場合は、返品保証があるポケットコイルマットレスを選択するようにしましょう。
確認すべきこと2:表面の感触や品質
表面の感触や品質はどう判断すればいいの?
材質を確認したり、抗菌機能、吸湿性、速乾性など、+αのスペックで判断できるぞ!
ポケットコイルマットレスの感触は、コイルそのものの硬さを感じさせないよう表面の生地やウレタン、綿などの詰め物によって調整されています。
マットレスの感触は表面の詰め物によって決まります。表面の品質を確認するためには、表面の詰め物の素材を確認しましょう。
表面をチェックする際のポイントは次のとおりです。
- キルト
- 吸水性・速乾性等
- 表面の柔らかさ、硬さ
キルト
表面のキルトによって手触りや印象が変わります。キルトの種類と特徴は次のとおりです。いずれも好みが分かれるため、実際に確認してお好みのキルトを見つけて下さい。
キルトの種類 | 特徴 |
---|---|
連続キルト | 縫い目のパターンが切れめなく連続している。 |
タック・アンド・ジャンプキルト | 小さくキルティング模様が間隔をあけて施されている。連続キルトよりもボリューム感あり。 |
ノンキルト | フラットな感触がお好みの方にオススメ |
キルトの種類 | 特徴 |
---|---|
連続キルト | 縫い目のパターンが切れめなく連続している。 |
タック・アンド・ジャンプキルト | 小さくキルティング模様が間隔をあけて施されている。連続キルトよりもボリューム感あり。 |
ノンキルト | フラットな感触がお好みの方にオススメ |
吸水性・速乾性等
マットレスの表面は、ウレタンや綿が使用されることがほとんどです。各社メーカーによっては速乾素材や、抗菌使用の素材、またメモリーフォーム素材を使用し、差別化を図っています。
ポケットコイルマットレスは通気性が悪いデメリットがあるため、少しでもダニやカビの発生を抑えられる、除菌や抗菌作業のある素材を採用しているマットレスがオススメです。
また、綿は冬は暖かく、吸湿発散性に優れる素材であるため、綿が使用されているマットレスを選ぶようにしましょう。
表面の柔らかさ、硬さ
ポケットコイルマットレスは基本的には柔らかいマットレスですが、各メーカーは表面の詰め物によって柔らかさや硬さを調整しています。
また、綿の量や表面からスプリングまでの厚さによっても、ベッドに入った瞬間の感触が大きく変わってくるため、直接店頭でマットレスをお試しすることをオススメします。
確認すべきこと3:コイルの材質
コイルの材料を見るときのポイントは?
確認すべきポイントは反発力、耐久性、強度だ!
マットレスにはコイル材料は家庭用品品質表示法の改正により表示されていない場合があります。仮に表示がある場合は左下図のとおりです。
線材の種類 | (反発力) | 炭素含有量どれくらい持つか? | |
ピアノ線 | SWRS | 77~92 | 10年程度 |
硬鋼線 | SWRH | 82 | |
72~77 | 6~7年 | ||
62~67 | 3~4年 |
線材の種類 | (反発力) | 炭素含有量どれくらい持つか? | |
ピアノ線 | SWRS | 77~92 | 10年程度 |
硬鋼線 | SWRH | 82 | |
72~77 | 6~7年 | ||
62~67 | 3~4年 |
また、「硬鋼線A種」など、アルファベットの記号はコイルの引張強度を意味しています。Vは一番弱く、昇順で強度は強くなっていきます。
コイルの数ってどうなの?
コイル数だけでは寝心地を判断することはできないぞ!
ベッドマットの寝心地はコイル数の違いで判断することはできません。なぜなら寝心地の多くは表面のフォームに依存しているためです。
また、コイル数と材質や長さによって反発力は変わるわけですが、コイル数を増やすことは料金が高くなってしまうため、経済的ではありません。
実際、コイル数は消費者に選択肢を提供するためのマーケティング手法になっている場合が多く、本質的にマットレスの寝心地に影響しない要素となっています。
確認すべきこと4:マットの厚さ
マットレスの厚さが変わるとどうなるの?
快適性やサポート性がアップするぞ!
マットの厚さと快適性は比例関係にあり、厚いほど快適性やサポート性が向上します。
ポケットコイルマットレスの標準的な厚さは20cm程度ですが、30cm以上となると高級なマットレスの部類になり、快適性が上がります。
一方で、薄いマットレスは悪いマットレスというわけではなく、短いコイルでも十分な性能を発揮できるよう各社製品開発しているため、ポケットコイルマットレスを購入する前は、できる限り寝心地を直接確認することをオススメします。
まとめ:ポケットコイルマットレスはデメリットがあるが克服されている!
ポケットコイルマットレスについてよくわかりました!
それはよかったぜ!
ポケットコイルマットレスは最もメジャーな一つで高級ホテルにおいても採用されています。
ポケットマットレスのデメリットは次のとおりですが、各社は工夫してデメリットを軽減する工夫を図っています。
デメリットを踏まえつつ購入する前に確認すべきことを可能であれば直接体験しお試しすることをオススメします。
ポケットコイルマットレスのデメリット
ボンネルコイルマットレスとの比較
一般的なマットレスとの比較
低反発・高反発マットレスとの比較
ポケットコイルマットレスの購入前に確認すること
ちょっとした睡眠で体力を回復させるのって難しいですよね?また、マットレスによっては体にあわなくてグッスリ眠れないってこともありますよね?
あなたにあったマットレスを使えば、ちょっとした時間の睡眠でも日々の仕事や家事の疲労を効率的に回復できる上、首や腰の痛みも軽減させることが可能です!
ポケットコイルマットレスは最も市場で流通し、長年親しまれてきたマットレスの一つで、多くのホテルが採用しているマットレスです。
ポケットマットレスのデメリットを踏まえ、購入する前に確認すべきポイントを理解し、あなたにあったポケットコイルマットレスを選んでくださいね!